貴志祐介は大阪府出身の作家。1996年に『ISOLA 13番目の人格』でデビューし、1997年発表の『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞を受賞。以降も『悪の教典』が2012年に三池崇史監督・伊藤英明主演で映画化、SF大作『新世界より』が同年TVアニメ化(全25話)されるなど、文学賞の受賞歴と映像化実績を両方兼ね備えた作家だ。この記事では書店員の視点で「どれから読むか」を整理する。
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まず1冊だけ読むなら:『黒い家』──第4回日本ホラー小説大賞受賞
黒い家(角川ホラー文庫)は、保険調査員・若槻が保険金殺人の疑いを抱いた顧客を独自に調査するうちに、底知れぬ恐怖に巻き込まれていくサイコホラー。1997年発表、1998年12月に文庫化され、第4回日本ホラー小説大賞を受賞した貴志祐介のデビュー初期の代表作。「人間そのものが一番怖い」と評される貴志ホラーの原点であり、最初の1冊として最適。
2冊目:『悪の教典』──三池崇史監督・伊藤英明主演で映画化
悪の教典(文春文庫・上) / 下は、生徒・同僚から絶大な信頼を集める高校教師・蓮実聖司の仮面の下に潜む素顔を描くサイコサスペンス。2010年刊行、2012年8月に文庫化され、第1回山田風太郎賞を受賞。同年11月10日には三池崇史監督・伊藤英明主演で映画化された、貴志祐介のもう一つの代表作。
3冊目:『新世界より』──2012年TVアニメ化・第29回日本SF大賞受賞
新世界より(講談社文庫・上) / 中 / 下は、1000年後、呪力(超能力)を持つ子供たちが暮らす神栖66町を舞台にしたSFディストピア大作。親本は2008年刊で第29回日本SF大賞を受賞し、2011年に文庫化(全3巻)。2012年9月29日からTV朝日系でTVアニメ化され、全25話(2013年3月まで)が放送された。文学的評価・スケール感ともに貴志作品の中でも別格の一作。
読む順番まとめ
貴志祐介は、日本ホラー小説大賞・山田風太郎賞・日本SF大賞という「文学的な評価」と、映画化・TVアニメ化という「映像化の実績」を両方持つ数少ない作家の一人。まずは受賞デビュー作『黒い家』から読んでみてほしい。
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