くどうれいん 読む順番|芥川賞候補『氷柱の声』から2万部突破『日記の練習』まで全4作品ガイド【2026年版】

くどうれいん(1994年生まれ、岩手県盛岡市出身・在住)は、歌人・エッセイストとして活動を始め、現在は小説・日記本・童話・絵本まで手がける書き手。第64回短歌研究新人賞次席を経て注目を集め、エッセイ『うたうおばけ』で単著デビュー。2021年には初めての小説『氷柱の声』で第165回芥川賞候補になり、2023年の食エッセイ集『桃を煮るひと』は発売前から書店員の間で話題になった。この記事では書店員の視点で、ジャンルをまたいで広がる代表作4冊を刊行順に整理して紹介する。

まず1冊だけ読むなら:『うたうおばけ』

うたうおばけ(講談社文庫)は2020年刊(書肆侃侃房)、文庫版は2023年刊。短歌とエッセイが交互に並ぶ構成で、日常の中で感じた違和感や愛おしさを独特の言葉選びですくい上げる、くどうれいんの原点ともいえる1冊。歌人としての出発点を知ることができる、シリーズの入口にぴったりの作品。

2冊目:『氷柱の声』

続く氷柱の声(講談社)は2021年刊。東日本大震災の発生時に盛岡の高校生だった伊智花を主人公に、震災後10年を見つめた著者初の小説で、第165回芥川賞の候補になった。エッセイ・短歌の軽やかな文体とは異なる、静かで濃密な筆致が味わえる。盛岡出身の著者だからこそ書けた物語。

3冊目:『桃を煮るひと』

桃を煮るひと(ミシマ社)は2023年刊。日経新聞「プロムナード」連載に書き下ろしを加えた、デビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年目となる2作目の食エッセイ集。祖母との食事、生春巻きを巻く手つき、桃を煮る午後——暮らしと食をみずみずしい文体で綴った全41編を収録している。この『桃を煮るひと』は、のこのこ書店に現物在庫1冊で入荷中(2026年10月16日時点・入荷状況は変動するため早めの確認がおすすめ)。気になった方はぜひチェックしてみてほしい。

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4冊目:『日記の練習』

日記の練習(NHK出版)は2024年刊、著者初の日記本。その日のうちに書き終わらなくていい短い日記「日記の練習」と、そこから発展させた読み物「日記の本番」の2層構成が特徴で、発売後に2万部を超える増刷が決まった人気作。くどうれいんの”書く習慣”そのものを覗ける1冊で、エッセイ・小説を読んだあとに手に取ると、日々の記録がどう作品に変換されていくかが見えてくる。

読む順番まとめ

くどうれいんは歌人・エッセイスト・小説家・日記作家と、1冊ごとに異なる顔を見せる書き手。まずは入口として『うたうおばけ』、芥川賞候補となった重みのある物語を味わうなら『氷柱の声』、肩の力を抜いて読みたい日には『桃を煮るひと』や『日記の練習』を。気分に合わせて手に取ってみてほしい。

本格ミステリーが好きな方には相沢沙呼「城塚翡翠」シリーズ読む順番も、Kindle Unlimitedでまとめて読みたい方にはKindle Unlimitedおすすめ小説30選もおすすめ。

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