今村翔吾は京都府出身の時代小説作家。2017年に『火喰鳥――羽州ぼろ鳶組』でデビューし、2022年には『塞王の楯』で第166回直木三十五賞を受賞。さらに代表シリーズ『イクサガミ』は岡田准一主演・プロデュースでNetflix実写ドラマ化、デビュー作『火喰鳥』も2026年にTVアニメ化+Netflix配信と、受賞歴と映像化実績を両方兼ね備えた作家だ。この記事では書店員の視点で「どれから読むか」を整理する。
まず1冊だけ読むなら:『塞王の楯』──第166回直木三十五賞受賞
塞王の楯(集英社文庫・上) / 下は、近江の国・大津城を舞台に、絶対に落ちない石垣を造る職人集団”穴太衆”と、絶対に破る鉄砲を造る職人集団”国友衆”の対決を描く戦国エンターテインメント小説。2022年に第166回直木三十五賞を受賞し、2024年6月20日に文庫化された。今村翔吾の実力を最も象徴する代表作であり、最初の1冊として最適。
2冊目:『イクサガミ』天──岡田准一主演・プロデュースでNetflix実写化
イクサガミ 天(講談社文庫)は、明治11年の京都・天龍寺に集められた292人の武芸者たちが、東海道を舞台に賞金10万円を懸けた”蠱毒”という過酷な競走に身を投じる物語。天・地・人・神の全4巻で完結し、岡田准一が主演・プロデュースを務めてNetflixにて実写ドラマ化(監督:藤井道人)された、今村翔吾のもう一つの代表シリーズ。
3冊目:『火喰鳥――羽州ぼろ鳶組』──デビュー作が2026年TVアニメ化・Netflix配信
火喰鳥――羽州ぼろ鳶組(祥伝社文庫)は2017年刊の今村翔吾デビュー作。かつて名を馳せた火消・松永源吾が、火事で全てを失った後、出羽新庄藩から火消組織の再建を依頼される物語で、第6回吉川英治文庫賞(シリーズ全体)・第7回歴史時代作家クラブ賞 文庫書き下ろし新人賞を受賞した。長く続く人気シリーズ「羽州ぼろ鳶組」の第1作であり、2026年1月11日からTVアニメが放送開始、同年5月22日からはNetflixで全話一挙配信されている。今村ワールドの入口として、受賞作『塞王の楯』の次に読むのにちょうどいい。
読む順番まとめ
- 初めての1冊:塞王の楯(直木三十五賞受賞・今村翔吾の実力を最も象徴する代表作)
- 映像化作品から辿るなら:塞王の楯 → イクサガミ 天(Netflix実写化・岡田准一主演) → 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組(2026年TVアニメ化・Netflix配信)
今村翔吾は、直木賞受賞という「文学的な評価」と、Netflix実写化・TVアニメ化という「映像化の実績」を両方持つ数少ない作家の一人。まずは直木賞受賞作『塞王の楯』から読んでみてほしい。
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