「転職ばっかりうまくなる」——このタイトルを見た瞬間、笑いと少しの共感が混じった気持ちになった人は多いんじゃないか。
ひらいめぐみによるエッセイ集。百万年書房から刊行されたこの本は、働くことへの正直な記録だ。
転職は「迷い」じゃない、という話
社会的には、転職を繰り返すことは「定まっていない証拠」のように見られることがある。でも著者のひらいめぐみは違う見方をする。転職のたびに、何かが積み重なっていく。うまくいかなかったことも、続けられなかったことも、すべて自分の一部になっていく。
「転職ばっかりうまくなる」というのは、自虐でもあるけれど、ひとつの誇りでもあると読んでいて感じた。自分の限界を知りながら、それでも前に進もうとしている人間の話だから。
笑いながら読める、でも刺さる
ひらいめぐみの文章はユーモアがある。働くことの苦さを、笑えるように書いている。でもそのユーモアの奥に、切実さがある。だから笑いながら読んでいると、急にぐっと来る瞬間がある。
自己啓発本のような「こうすれば成功する」という語りは一切ない。ただ、正直に書いてある。その正直さが、かえって勇気になる。
こんな人に読んでほしい
- 転職を考えている、または経験したことがある人
- 働くことに迷いや違和感を感じている人
- 百万年書房の本が好きな人
- 正直なエッセイを探している人
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『転職ばっかりうまくなる』(楽天ブックス / Amazon)
著者:ひらいめぐみ/出版社:百万年書房/定価:¥1,760(税込)
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