哲学初心者が読んで、もっと知りたくなる本だ。「よくよく考え抜いたら、世界はきらめいていた」

関野哲也さん著。
よくよく考え抜いたら、世界はきらめいていた を読みました。
ちなみにのこのこ書店では取り扱っていませんので、amazonのリンクを貼っておきます。
アソシエイト登録していますがよければぜひ。本が一冊でも売れてくれたらのこのこ書店で買って頂かなくても良いかな、とも思ってます。
(とはいえ、Yahooを見に来て頂けたら嬉しいです。)
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ここ1年2年くらい、いや、もしかしたらもっと前からかもしれないけれども、ずっと哲学が好きでたくさん調べては本を購入している。
哲学が僕を救ってくれた、とまでおおげさなことはいえないけれども、実際に哲学を知っていて良かったと思えることが多い。
ここ1年2年は、その考えが特に大きくなり、大学で学んでみようかと思って通信制の大学を調べたりするくらい。
哲学は、おもしろいと感じている。

科学的であり、しかしながら文学でもある。
人が人たるゆえんは、もしかしたら哲学にいろんなことが隠されているのかもしれないとまで思える。でも、そこまで大それたことは考えていなくて、僕がなにか、どこかすくわれたような気持ちになれているのでそれでいいし、学べばまた新しい扉があらわれるのではないかと思っているだけである。

そんなこんなで哲学書はたくさん読んでいる。
とはいえ、まだまだ原文を読む体力はないときも多い。一応、購入はしたけれども読んでいない哲学書がたくさん転がっている。マルクスの資本論も買ってみたけどまだ読めていない。
そんな僕のここ最近の哲学ヒット作は永井玲衣さんの本と、今回紹介する本だ。

永井玲衣さんの本はまたおいおい紹介するとして。

今回の「よくよく考え抜いたら、世界はきらめいていた」は、哲学初心者の僕に「哲学を学ぶことはとても素晴らしいんだよ」と教えてくれる気がしている。

あらすじを紹介するなどはできるタイプの本ではない。簡単に関野さんのご紹介をすると、フランスで哲学を学んで、博士号まで取得したけれども帰国してからは哲学の仕事を行わず、他の仕事を転々としている。
とはいえ。そんな日々の中で「哲学が役に立っている」と思う話をしてくれている。
自分との対話。自分の存在している価値はなにか。
絶望にさいなまれるような日々の中で「自分」を見失わずに生きて行くにはどうしたらいいのか。哲学が救ってくれている話をしてくれる。

時には入門書らしく、ライトに話してくれていて、ときおり、ものすごく難しい問いを投げてくれる。本を読みながらでも「考える」行為ができる。
実は読破するまでにまあまあ時間がかかった。関野さんは、この本の、この章でなにが言いたいのだろうかと考えながら読んでは考え、読んでは考えをしていたら時間がとてもかかった。

そう。
生きていたら、悩むんだ。
その悩みを、凝縮しているような本だ。
常に何かを難しく考え続けている人はいないし、逆に常に浅いところばかり考えている人もいない。
その日によっては考え方が変わるだろうし、一緒の時もあるかもしれない。

そんな人間情緒がなんとなく感じられるような、日々の移り変わりもちゃんと書いてくれているような気持ちになってくる。

色々考えさせられる本で、色々考えたいひとに、とてもオススメしたい本だ。

ぜひ、購入して読んでみてほしいです。


書いた人
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