本屋さん、ここがつらいよ。

今日もいちにち、のこのこと

のこのこ書店を運営しています。
今までずっとあいていなかったのこのこ書店。
やはり、店頭に立ち続ける時間が無い、ちょっとした空き時間ならあるけれども、実際に接客するような時間がなくて。
オンラインをメインで行うことにしました。
(現在も完全に予約制では店舗を行っていますので、メッセージいただければ。)

オンラインで本屋さんを行うにあたって、中古だけでなく新書もたくさん仕入れることにしました。
ものすごくは多くないですが、ゆっくりと選んだ「おもしろい」本を販売しています。

とはいえ、やはり大変だなと。

本屋さんは儲けられないです。
本当に稼げません。
特に、私たちのような小さな本屋さんは。

べらぼうに稼いで豪遊したい!とか贅沢したい!とかではないんです。
そうではないのですが、とてもじゃないけれども生活を担保できるレベルになるには大変だな、と感じています。

原因は、原価率の高さ。
出版社が悪いわけでも、取次が悪いわけでも、書く人が悪いわけでもない。もちろん買ってくれる人が悪いわけでもない。
ただただ、本が安いんじゃないかなあ。と思います。

ひとつひとつ言い出したら色々あります。
大手取次と契約ができれば、委託販売ができ、卸値も安くなります。
買い切りじゃないので売れなければ返品すればOK。
なので、大きな本屋さんは商品在庫を抱えているような状況ではなかったりしますので、あんまり潰れたりはしないんだろうなと。
とはいえ、街の本屋さんはそんなことができない。
売れ筋になる本は、流通が制限されたりもするそうな。
小さい出版社が大手取次と契約するのにも時間がかかるし、あと印刷費も高騰している。

そんな中で、本の値段があまり高くなっていないのも要因な気がする。

のこのこ書店は基本的に買切で基本的に直接契約(もしくはトランスビューに代行してもらっています。ここの仕組みはややこしいですが、出版社さんと直接契約させてもらっていると思っていただくのが一番良いと思います。)です。なので売れなければ在庫です。在庫でもいいやって思える、死ぬまで持っていたい本しか買ってません。

大変だな、って思う反面、本屋さんってとても楽しいなって思うんですよ。
自分がとても大切にしている本を販売しているので、一冊一冊とても丁寧に発送しています。
ブックカバーで包むとき、「この本がだれかのためになるんだろうな」と思っています。発送するとき、手を振りたくなるくらい。
本屋さんでアルバイトしたこともなかったので、ブックカバーの付け方から調べて行って。本屋さんで包んでくれるときにガン見したりもしながら学びました。
知らなかったことを、たくさん知れるんです。

業界を憂うほど、僕は行動できている訳でもないですし、それでいいかなと。
いま、すこしだけじぶんのまわりを明るくできたらいいなって思っています。


書いた人
ドイホクト(https://twitter.com/makeflea
合同会社のこのこ 代表
のこのこ書店店主

「明日も、生きていようかな」
をコンセプトにインディペンデントな出版社の本や古書を販売しています。
詳細はこちら合同会社のこのこのページをご覧ください。
https://nokonoko.org/

実店舗は完全予約制なので
InstagramのDMもしくは
お問い合わせからご連絡くださいませ。
だれかにとっての「なにか」で
あることを目指している本屋です。

のこのこ書店はこちら
https://store.shopping.yahoo.co.jp/nokonoko-book/