今、のこのこ書店にある注目の3冊——日常・愛おしさ・仕事を問い直すエッセイ

本を読むのに「特別な理由」はいらない。でも、なんとなく今の自分に刺さりそうな一冊に出会えるとうれしいもの。今回は、のこのこ書店の在庫から「今すぐ読みたい」エッセイ3冊を紹介します。

① くどうれいん『桃を煮るひと』(ミシマ社)

桃を煮る、ちょっと走る、誰かと笑う——そういう「なんでもない時間」に、ちゃんと名前をつけてくれるエッセイ集です。

「最近、毎日が同じ気がする」と感じているなら、この本を読んでみてください。昨日見た夕焼けや、今朝飲んだコーヒーを、急に愛おしく思い出せるようになります。日常の解像度が上がる——という体験が、このエッセイには詰まっています。

くどうれいんさんの文章は、読んでいるだけで自分の生活が豊かに見えてくる不思議な力を持っています。エッセイが好きな人にとっては「間違いなし」の一冊。エッセイを初めて読む人にとっては、最良の入り口になると思います。

② 伊藤亜和『存在の耐えられない愛おしさ』

タイトルを見た瞬間、胸がきゅっとなりませんでしたか?それで正解です。

このエッセイは、生きること・悩むこと・それ自体への深い愛情で溢れています。「なんで自分はこんなに悩むんだろう」と思ったことがある人に、特に届けたい一冊です。

悩みや弱さを「恥ずかしいもの」ではなく「愛おしいもの」として見てくれる。読み終わったとき、自分のことをちょっと好きになれる——そういう稀有な体験を与えてくれる本です。

自己啓発っぽさは皆無。あくまでエッセイとして、著者の正直な言葉が連なっています。だからこそ、すっと心に入ってくる。

③ ひらいめぐみ『転職ばっかりうまくなる』(百万年書房)

「転職ばっかりうまくなる」——このタイトル、笑えるようで笑えませんか?

転職を繰り返してきた著者・ひらいめぐみさんが、正直すぎる言葉で仕事と人生を語るエッセイです。「なんで私はこんなに職場が続かないんだろう」という問いを、一切責めることなく、むしろ肯定してくれます。

仕事に悩んでいる20代・30代に届けたい一冊です。今の場所が全てじゃない、とちゃんと思えるようになる。そういう本です。

「頑張れ」とも「転職しろ」とも言わない。ただ、あなたが今ここにいることを肯定してくれる。それだけで、十分すごいと思います。

のこのこ書店で手に取れます

3冊とも、のこのこ書店で取り扱い中です。在庫状況はサイトのリンクからご確認ください。

「特別な理由はなくていい、今の自分に合う一冊を」——そんな本選びのお手伝いができれば嬉しいです。