【ノーベル文学賞作家】ハン・ガン最新作『光と糸』12月19日発売!世界に贈る光のメッセージとフェア情報

アジア人女性として初めてノーベル文学賞を受賞し、世界中から注目を集める韓国の作家、ハン・ガン。その彼女がノーベル文学賞受賞後、初めて世に送り出す渾身の作品『光と糸』が、2025年12月19日(金)にいよいよ発売されます。著者が「最初から最後まで光のある本にしたかった」と語る本作は、暴力と美しさ、生と死、苦痛と希望が交錯する世界に、静かにしかし力強く「光」を投げかけるメッセージとなるでしょう。

発売前から韓国では初日に1万部を売り上げ、瞬く間に総合ベストセラー1位を独占したというこの話題作。斎藤真理子氏による翻訳で、私たち日本の読者にもその深い思索が届けられます。この記事では、『光と糸』の魅力から、ハン・ガンの世界観、そして読書体験をさらに深める「日本語で読めるすべてのハン・ガンフェア」について、余すところなくご紹介します。

『光と糸』とは? ノーベル文学賞作家が示す「光」の形

『光と糸』は、単なる小説ではありません。ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」の全文、自身の創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身が撮影した写真まで、ハン・ガン自身が丁寧に編み上げた一冊の「作品」です。

本書の中心にあるのは、「光と愛」という普遍的なテーマ。特に印象的なのは、最終ページにカラーで収録された、著者が8歳の時に書いた詩を起点に構成されている点です。幼い頃の純粋なまなざしから始まり、深遠な哲学へと繋がるハン・ガンの思索の軌跡を、読者は追体験することができます。

プレスリリースには、本書からの心を揺さぶる問いが引用されています。

世界はなぜこれほど暴力的で、苦痛に満ちている?
と同時に、世界はなぜこれほど美しいのか?
――『光と糸』より

過去が現在を助けることはできるか?
死者が生者を救うことはできるのか?
――『光と糸』より

これらの問いかけは、ハン・ガン作品が常に根底に持つテーマを象徴しています。絶望の淵からでも、かすかな光を探し求め、人間性の本質に迫ろうとする彼女の「言葉、問い、闘い、思索」が、この一冊に凝縮されていると言えるでしょう。

目次に見る深遠な世界

本書の目次からは、その多層的な構成が垣間見えます。

  • 光と糸
  • いちばん暗い夜にも
  • 本が出たあと
  • 小さな茶碗
  • コートと私
  • 北向きの部屋(苦痛に関する瞑想)
  • 声(たち)
  • とても小さな雪のひとひら
  • 北向きの庭
  • 庭の日記
  • もっと生き抜いたあとで
  • 訳者あとがき

詩、エッセイ、日記と形式は異なれど、一貫して「光」と「存在」を巡る思索が展開されていることが伺えます。「北向きの部屋(苦痛に関する瞑想)」や「庭の日記」といったタイトルからは、日常の風景の中に潜む深い哲学的な問いを丹念に掘り下げていくハン・ガンならではのアプローチが期待されます。

著者と訳者:世界の苦痛と美しさを見つめる視点

著者:ハン・ガン

1970年韓国・光州生まれ。1994年に作家デビュー後、数々の文学賞を受賞。特に2016年『菜食主義者』でブッカー国際賞を受賞し、世界的な名声を確立しました。2024年のノーベル文学賞受賞は、彼女の文学が持つ普遍的な力が認められた証と言えるでしょう。彼女の作品は、人間の残酷さや苦痛を深く見つめながらも、常に微かな希望や人間性の尊厳を問いかけます。主な著書に『ギリシャ語の時間』、『少年が来る』、『すべての、白いものたちの』などがあり、そのどれもが読者の心に深く刻まれる傑作です。

訳者:斎藤真理子氏

本書の翻訳を手掛けるのは、韓国文学の第一人者である斎藤真理子氏です。彼女はパク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で第1回日本翻訳大賞、ハン・ガン『別れを告げない』で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞するなど、数々の実績を持つ翻訳家です。ハン・ガン作品の繊細なニュアンスや哲学的な深みを正確に、そして美しく日本語に昇華させる手腕は、多くの読者から絶大な信頼を得ています。『光と糸』の訳者あとがきからは、「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り合っていて、どっちかへ行こうとしたらもう一つも絶対に通らなくてはいけない。ハン・ガンの小説にはそんなところがある。」と、作家に対する深い理解と洞察が感じられます。

「日本語で読めるすべてのハン・ガンフェア」も開催決定!

『光と糸』の刊行を記念して、全国の書店では「日本語で読めるすべてのハン・ガンフェア」が12月下旬より順次開催されます。このフェアは、ハン・ガンの邦訳書を刊行している出版社(河出書房新社、クオン、小峰書店、晶文社、白水社、評論社、毎日新聞出版)が合同で企画する一大イベントです。

期間中は、開催書店で邦訳全作品チャートなどを掲載した特製リーフレットが配布される予定です。ハン・ガン作品に初めて触れる方にとっては、どの作品から読み始めれば良いかという悩みを解決してくれる最適な機会となるでしょう。また、既にファンの方にとっては、未読の作品を発見したり、改めてその全貌を俯瞰する貴重な機会となります。ぜひお近くの開催書店に足を運び、ハン・ガンの文学世界を存分にお楽しみください。開催書店の情報は、各書店のSNS等でご確認ください。

書籍情報とまとめ

『光と糸』は、ノーベル文学賞受賞作家ハン・ガンの「今」が凝縮された、まさに世界へのメッセージです。彼女の深い洞察力と詩的な言葉が織りなす「光」は、現代社会の苦痛と向き合いながらも、私たちに生きる力と希望を与えてくれるでしょう。ハン・ガンの作品をこれまで読んだことのない方にとっても、「一冊目」として最適な、珠玉の一冊です。

新刊情報:

  • 書名:光と糸
  • 著者:ハン・ガン
  • 訳者:斎藤真理子
  • 仕様:四六変型版/上製/192頁
  • 税込価格:2,200円(本体2,000円)
  • 発売日:2025年12月19日
  • ISBN:9784309209418
  • URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209418/

※電子書籍も同日に発売されます。詳細は各電子書籍ストアでご確認ください。

また、ハン・ガン氏のベストセラー『すべての、白いものたちの』も河出文庫より好評発売中です。こちらも合わせてチェックしてみてください。

  • 書名:すべての、白いものたちの(河出文庫)
  • 著者:ハン・ガン
  • 訳者:斎藤真理子
  • 文庫版解説:平野啓一郎
  • 仕様:文庫判/200頁
  • 税込価格:935円(本体850円)
  • 発売日:2023年2月7日
  • ISBN:9784309467733
  • URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309467733/

この冬、ハン・ガンの『光と糸』を手に取り、彼女が世界に贈る静かで力強いメッセージを受け取ってみませんか。そして、全国の書店で開催されるフェアにもぜひ足を運んで、ハン・ガンの文学世界を深く味わってください。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001118.000012754.html

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