【講談社『Tropic』発刊!】富野由悠季、角野隼斗らが「知の熱帯」を生み出す新紙メディアの全貌と、なぜ今“紙”に挑むのか?

2025年12月22日、出版業界に新たな波が押し寄せます。株式会社講談社が放つ、雑誌スタイルの紙メディア『Tropic(トロピック)』がその正体です。アニメ界の巨匠・富野由悠季氏、世界的ピアニストの角野隼斗氏、そして理論物理学者の野村泰紀氏をはじめ、各界の第一人者たちが集結し、まさに「知の熱帯」とも呼べる刺激的な世界観を構築。デジタル情報が溢れる現代において、あえて“紙”というメディアを選んだ彼らの挑戦と、その魅力に迫ります。

『Tropic』が提唱する「知の熱帯」とは?

雑誌名『Tropic』は「回帰線」を意味し、北回帰線と南回帰線に挟まれた地域「tropical(熱帯)」に由来します。このネーミングには、多様な知識や文化が混じり合い、豊かな生態系を形成する熱帯のように、様々な分野の知が交錯し、新たな価値を生み出す場を提供するというコンセプトが込められています。

講談社が目指すのは、人文、サイエンス、アート、ノンフィクション、そしてエンターテインメントといった既存の枠組みを超え、各分野で活躍する人々や旬のテーマを縦横無尽に組み合わせること。アカデミックな深掘りとエンターテインメントとしての面白さが融合した、これまでにない知的な刺激を求める読者に応える新しい紙メディアの誕生です。

情報が細分化され、それぞれの専門分野が深く掘り下げられる一方で、異なる分野間の対話や交錯が希薄になりがちな現代。そんな時代だからこそ、『Tropic』はあえて多様な知を一同に集め、予期せぬ化学反応や新たな発見を促す「知の生態系」を紙上で築こうとしています。それは、単なる情報の羅列ではなく、読者自身の知的好奇心を刺激し、思考を深めるための「土壌」を提供する試みと言えるでしょう。

第一号の豪華すぎるラインナップ!

創刊号から、その企画力と人脈には目を見張るものがあります。日本を代表する知性が集結し、読者の想像力を掻き立てるテーマが目白押しです。

  • 角野隼斗×野村泰紀が奏でる「宇宙と物理と音楽と」

    ピアニストと理論物理学者という異色の組み合わせが、宇宙の神秘、物理学の奥深さ、そして音楽の普遍性をどのように結びつけるのか。まさに『Tropic』のコンセプトを象徴する対談です。

  • 松岡正剛が遊ぶ「最終講義 意識と情報のあいだ」「セイゴオ再生成」

    知の巨人、松岡正剛氏が「意識と情報」という根源的なテーマに挑みます。彼の独自の視点から語られる「最終講義」は、既存の概念を揺さぶるものとなるでしょう。

  • 富野由悠季が語る「ガンダム世界の創造が現実世界を想像する」

    「ガンダム」シリーズで数々の世界を創造してきた富野氏が、その創作の源泉と、フィクションが現実世界に与える影響について深く掘り下げます。アニメファンのみならず、クリエイターや哲学に関心のある人々にとっても必読の内容です。

  • 青松輝×valkneeが交錯する「短歌とラップの実験室」

    古典的な詩歌である短歌と、現代のストリートカルチャーを代表するラップ。全く異なる表現形式が、どのような化学反応を生み出すのか。言葉の持つ可能性を追求する、まさに「実験室」です。

  • その他、注目の記事
    • 「シン・自由論 自由について自由に考える」安田浩一
    • 「暴れる気候」に挑む7人の研究者
    • 「アフリカン・アートの魔力」小川弘
    • 「風土と数学」加藤文元
    • 「子ども食堂は進化する」黒川祥子
    • 「モグラ君、地上へ行く-階級国家ニッポンの寓話」橋本健二&芦沢ムネト
    • 小説「Ζ館殺人事件 ディスコミュニケーションの果てに」村角太洋
    • トーク「オトナは!OTONAWA!」MC:いとうせいこう,ユースケ・サンタマリア 第1回ゲスト:岡村靖幸,斉藤和義

これら多岐にわたるテーマとジャンルが、まさに「知の熱帯」を構成する豊かな生態系を形成しています。読者は自分の興味のある分野を深掘りできるだけでなく、これまで触れてこなかった新しい知との出会いを体験できるはずです。

個性が光る発刊メンバーの挑戦

この壮大なプロジェクトを率いるのは、個性豊かな3人の中心メンバーです。

  • 編集長:角田陽一郎(元TBSテレビ バラエティプロデューサー/文化資源学者)

    バラエティ番組を長年手がけながらも、人文学にも造詣が深いという異色の経歴を持つ角田氏。彼の編集方針は、アカデミックな内容をいかにエンターテインメントとして面白く伝えるか、という点に集約されるでしょう。堅苦しくなく、しかし深く、知的好奇心を刺激する『Tropic』の世界観は、彼の多様な視点から生まれています。

  • アートディレクター:尾原史和(BOOTLEG)

    『R25』『TRANSIT』『ATLANTIS』などで、常にデザイン界に衝撃を与え続けてきた「発明するデザイナー」。紙媒体の魅力を最大限に引き出す彼の斬新なデザインは、『Tropic』の視覚的な「知の熱帯」を表現する重要な要素となります。手に取った瞬間に感じるワクワク感は、彼のデザインにかかっていると言っても過言ではありません。

  • 編集統括:青木肇(講談社)

    「月刊現代」「G2」など、ノンフィクション雑誌に携わり、『ネットと愛国』『しんがり』といった話題作を世に送り出してきたベテラン編集者。2009年に休刊した「月刊現代」の復興を狙う彼の参加は、『Tropic』が単なる娯楽誌に留まらない、硬派なテーマにも真摯に向き合う姿勢を示すものです。

経験も適性もバラバラな3人が、それぞれの強みを持ち寄り、この新しいメディアを創り上げたことは、『Tropic』の多様性と深みの一因となっています。彼らの「野生の知性」が交錯することで、予測不能な面白さが生まれることでしょう。

「なぜ今、紙メディアなのか?」編集長が語る真意

デジタル化が進み、情報がスマートフォン一つで手に入る時代に、なぜ「あえて」紙の雑誌を出すのか?この問いに対し、角田陽一郎編集長は明確なビジョンを語っています。

  • 「こんな時代だからこそ、紙メディアに勝機があると思っています」
  • 「イベントやウェブなど同時多面展開を行います。Tropicはその中心で渦をつくります」
  • 「時代はいま、新しい知的好奇心を求めているはずです」

彼の言葉には、単なる懐古主義や逆張りではない、戦略的な思考が垣間見えます。デジタル情報が消費される一方であるのに対し、紙メディアは「熟読」「再読」という行為を通じて、より深く、長い時間、情報と向き合うことを可能にします。五感に訴える紙の質感、ページをめくる行為そのものが、知的な体験を豊かにするのです。

また、「イベントやウェブなど同時多面展開の中心で渦をつくる」という言葉からは、『Tropic』が単なる雑誌に留まらない、知的なコミュニティやムーブメントの中心となることを目指していることが伺えます。紙メディアを核としつつ、デジタルとリアルを融合させた多角的なアプローチで、現代の「新しい知的好奇心」を持つ人々を惹きつけようとしているのです。

情報過多の時代において、何が本当に価値ある情報なのかを見極め、深く思考する力が求められています。『Tropic』は、そうした時代背景の中で、一過性の情報消費ではなく、深く考えるための「知の羅針盤」としての役割を担おうとしているのではないでしょうか。

未来を切り拓く『Tropic』に期待!

『Tropic』は、単なる雑誌の枠を超え、知的な探求と発見のプラットフォームとなる可能性を秘めています。豪華な執筆陣、挑戦的な編集部、そして「なぜ今、紙なのか」という問いへの確固たる答え。これらすべてが融合し、現代社会に新しい知的な風を吹き込むことでしょう。

2025年12月22日、書店で『Tropic』を手に取り、その「知の熱帯」に足を踏み入れてみませんか?あなたの知的好奇心が、きっと新たな発見へと導かれるはずです。

詳細はTropicオフィシャルサイトで続々発表されますので、ぜひチェックしてみてください。

公式サイト:https://tropic-media.jp/

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000007946.000001719.html


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