死ぬことを、毎日考えてみたら——土門蘭『死ぬまで生きる日記』を読んで

死ぬことについて、あなたはどれくらい考えていますか。

ふだんは考えたくない。でも、ふとした瞬間に浮かぶ。「死ぬって、どういうことだろう」「なんで自分はここにいるんだろう」——そういう問いが頭の端っこに引っかかったまま、毎日を過ごしている人は、意外と多いと思います。

土門蘭さんは、その「死」と正面から向き合うために、日記を書き始めました。詩人・ライターとして言葉を扱う仕事をしながら、自分の「死への恐怖」を一年かけて綴った一冊。それが『死ぬまで生きる日記』(生きのびるブックス)です。

こんな人に読んでほしい

  • 死ぬことが怖いと感じているけど、なかなか人に言えない
  • エッセイが好きで、書き手の「本音」に触れたい
  • 土門蘭さんの詩や文章がすでに好き

読んで気づいたこと

この本の面白いのは、「死生観を学ぶ本」ではないところです。

土門さんは死について、答えを出そうとしていません。ただ「今日も怖かった」「今日はなぜか怖くなかった」「それはなぜだろう」と、毎日の揺らぎをそのまま書いている。

読んでいると、不思議と安心するんです。「ああ、こんなに言葉を持っている人でも、こんなに揺れているんだ」と。

怖い気持ちを解消する本ではなく、「一緒に揺れてくれる本」——そういう感触がありました。センセーショナルでも、教訓めいてもない。ただ、日記として、日々の正直な気持ちがある。そういう本が、今の自分には必要だったのかもしれない、と気づかせてくれます。

のこのこ書店からひとこと

この本を仕入れたのは、「死」という重いテーマを、土門蘭さんが正直な言葉で書いていたからです。本屋として、こういう本を手に取ってほしい人に届けたいと思っています。

書籍情報

タイトル:死ぬまで生きる日記
著者:土門蘭
出版社:生きのびるブックス

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    哲学エッセイ。「死」と「生きる苦しさ」を扱うトーンが土門蘭作品と響き合う。
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