エッセイ

本紹介

直木賞の余韻とともに読みたい、今いちばん好きなエッセイ5冊

7月15日、今年の直木賞が発表された。 受賞のニュースが流れるたびに、本屋の棚が少し動く。「あの本、うちにあったっけ」と確認して、問い合わせを待って、少しそわそわする。それが書店にとっての、良い意味での忙しさだ。 でも私が一番好きな時間は、...
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忘れていた言葉が、ここに待っていた。——せきしろ『そんな言葉があることを忘れていた』

このタイトルに、胸がざわっとした。 「そんな言葉があることを忘れていた」——何かを具体的に言っているわけじゃない。でも、確実に何かを指している。むかし使っていた言葉。感じていた質感。いつの間にか棚の奥に追いやって、存在すら忘れていたもの。そ...
お気に入りの本たち

くどうれいん『桃を煮るひと』——台所から始まる、やさしい世界の発見

台所に立って、桃を煮る。ただそれだけのことが、どうしてこんなに特別なことのように思えるのだろう。 くどうれいんのエッセイ集『桃を煮るひと』を読み終えて、しばらくそのことを考えた。料理でも、手紙でも、散歩でも——誰かのために、あるいは自分のた...
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文庫本ギフトの選び方 ─ 選書おまかせで「ぴったりな一冊」を贈る

「本をプレゼントしたいんだけど、何を選んだらいいかわからなくて」 そういう声を、思いのほかよく聞きます。 本屋をやっていると、ギフト相談が来ることがあります。誕生日に、引越し祝いに、ちょっとした季節のご挨拶に。本を贈りたい気持ちはあるのに、...
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チャットモンチーのドラマーが農家になった理由──高橋久美子『わたしの農継ぎ』が教えてくれること

チャットモンチーのドラマーとして知られる高橋久美子さんが、愛媛に移住して農業を始めてもう数年。その暮らしの記録と、「農を受け継ぐ(農継ぎ)」という選択を綴ったエッセイが、この『わたしの農継ぎ』です。 「農継ぎ」という新しい言葉と出会う 農業...