本紹介

お気に入りの本たち

くどうれいん『桃を煮るひと』——日常のなかに宝石を見つけるエッセイ集【書評】

くどうれいんの文章は、読んでいるとふと静かな気持ちになる。 詩人として、小説家として活躍する彼女の、初めてのエッセイ集が『桃を煮るひと』だ。ミシマ社から2020年に刊行され、静かな話題を呼んだ一冊。 日常のなかに宝石を見つける 岩手での暮ら...
お気に italijanの本たち

ひらいめぐみ『転職ばっかりうまくなる』——働くことへの正直な記録【書評】

「転職ばっかりうまくなる」——このタイトルを見た瞬間、笑いと少しの共感が混じった気持ちになった人は多いんじゃないか。 ひらいめぐみによるエッセイ集。百万年書房から刊行されたこの本は、働くことへの正直な記録だ。 転職は「迷い」じゃない、という...
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Kindle Unlimited 30日無料体験|月額980円で読み放題は本当にお得か【書店員目線レビュー2026年版】

書店員として毎月200冊以上の本に触れている私が、Kindle Unlimitedを正直に評価します。 「月額980円で読み放題って、本当にお得なの?」という疑問に、実際に使い倒した立場から答えます。 Kindle Unlimitedとは?...
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2026年 本屋大賞・直木賞・芥川賞 受賞作を全部読んだ|おすすめ小説3選【書評】

2026年、文学賞レースがついに決着した。本屋大賞・直木賞・芥川賞——それぞれまったく違う「おもしろさ」を持つ3作品が、今年の受賞作に名を連ねた。 読書の秋を迎える前に、今年の受賞作を一気にキャッチアップしておこう。全作「なぜ受賞したのか」...
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中島岳志『思いがけず利他』——「してあげる」の先にあるもの

「利他」とは、他者のために行動すること。でも本書を読み終えると、その言葉の意味が根底からひっくり返される気がします。 政治学者・中島岳志氏の『思いがけず利他』は、コロナ禍という時代を背景に生まれた思想エッセイです。タイトルが示す通り、著者が...
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仲野教授の座右の銘は、ほんまに効きまっせ——笑えて、深い人生エッセイ

「座右の銘」というと、どこか堅苦しいイメージがありませんか。書道の額に掛かっていて、「人生とはかくあるべし」みたいな。でも、仲野徹先生の手にかかると、それが一変します。 大阪大学名誉教授・仲野徹氏の『仲野教授のこの座右の銘が効きまっせ!』は...
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愛することの、狂おしさを── 僕のマリ『いかれた慕情』

「いかれた」という言葉は、普通なら批判的なニュアンスを持ちます。でも「慕情」と並んだとき、それはまったく違う色を帯びます。深く、狂おしいほど誰かを思う感情の強度を表す言葉に変わる。 本書は「常識のない喫茶店」(百万年書房)でも話題を呼んだ僕...
お気に入りの本たち

おまかせ選書、はじめます。タイトルは届いてからのお楽しみ。

「次に何を読もう」と思って、でもなかなか決められない夜がある。 そういう夜に、誰かに選んでもらう、という読書があってもいいと思っています。 のこのこ書店の「おまかせ選書」をはじめます。 どんなサービスですか? ¥1,500(送料無料)で、の...
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言葉が先を歩いていく── 椛沢知世『あおむけの踊り場であおむけ』

タイトルを、声に出してみてください。「あおむけの踊り場であおむけ」──繰り返しの言葉が、不思議なリズムを刻みます。そしてふと気づく。「踊り場」とはどこのことだ? 「あおむけ」とはどういう状態だ? 読む前から、もう思考は動き始めています。 書...
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和田靜香『50代でフェミニズムを知る』――遅くない、むしろ今だから届く言葉

「フェミニズム」という言葉に、少しだけ身構えてしまう自分がいた。 むずかしそう、とか、自分には関係ない話かも、とか。そういう感覚を持ちながら、和田靜香さんの『50代でフェミニズムを知る』を手に取った。 読み終えたとき、なんだか少し、肩の力が...