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こんにちは。冬の澄んだ空気は、時に私たちの心を深く見つめさせるきっかけになりますね。街を歩く人々、それぞれの日常の営みを眺めていると、「私たちは、何のために生きているのだろう」と、ふと立ち止まって考えることがあります。
30代、40代、そして50代と、人生のさまざまな節目を迎え、多くの経験を重ねてきた私たち女性は、喜びや達成感とともに、時には説明のつかない「生きづらさ」や「漠然とした不安」を感じることもあるのではないでしょうか。キャリア、家庭、子育て、パートナーシップ、親のこと、そして自分自身の健康。たくさんの役割をこなし、社会の期待に応えようとする中で、いつの間にか「自分」という存在がどこかへ置き去りになってしまうような感覚。そんな経験、私だけではないはずです。
この「生きるを考える」というテーマは、人生を通じて私たちに問いかけ続ける、普遍的なテーマです。そしてそれは、特別な場所や時間でなくても、日常のささやかな瞬間にこそ隠されているように感じます。今回は、そんな私たちの「生きる」を紐解き、自分らしい一歩を踏み出すためのヒントを、本の力をお借りしながら一緒に考えていきたいと思います。
社会が描く「理想の私」の幻影
私たちは、幼い頃から様々な「こうあるべき」というメッセージを受け取りながら育ってきました。それは家庭の中での役割であったり、学校での成績、社会での振る舞い、そして何よりも「女性としての理想像」であったりします。優しくて、強くて、美しくて、時に献身的で、そして自分の意見もきちんと持っている……。まるで完璧な絵姿のような「理想の女性像」が、無意識のうちに私たちの心に刷り込まれてはいないでしょうか。
もちろん、それは私たちを良い方向へ導こうとする善意から生まれたものかもしれません。しかし、その「型」に自分を無理やり当てはめようとすることで、私たちは本来持っている多様な個性や可能性を見失い、自分自身の声に耳を傾ける余裕をなくしてしまうことがあります。社会が求める「私」と、心の奥底で求めている「私」との間にギャップが生まれる時、息苦しさや満たされない感情が生まれるのは当然のことなのです。
「自分らしさ」という光を抱きしめる
では、その「息苦しさ」の正体に気づき、そこから一歩踏み出すためにはどうすれば良いのでしょうか。それは、まず「自分自身の声」に耳を傾けることから始まります。「私は何を望んでいるのか」「何を感じているのか」「何に喜び、何に苦しむのか」。他者の評価や社会の期待から離れて、ただひたすらに、自分自身の心と向き合う時間を持つことが大切です。
「自分らしさ」とは、決して完璧であることではありません。強さも弱さも、喜びも悲しみも、すべてをひっくるめて「私」であると受け入れること。不完全さの中にこそ、人間としての魅力や深みが宿るのだと、私は信じています。時に立ち止まり、時に迷いながらも、自分自身を肯定し、その光を大切に抱きしめていく勇気を持つこと。それが、私たちが「私」を生きるための第一歩となるでしょう。
境界線を越えて、共に生きる未来へ
「生きるを考える」ことは、自分自身の内面を見つめるだけでなく、他者との関係性や社会全体との関わりを考えることにも繋がります。私たちが抱える「生きづらさ」の多くは、実は個人だけの問題ではなく、社会の構造や長年培われてきた価値観の中に根差していることも少なくありません。
性別や役割に囚われず、誰もが自分らしく生きられる社会を目指すこと。それは、他者の多様性を認め、尊重することから始まります。異なる意見や背景を持つ人々との対話を通じて、お互いの理解を深め、既存の「当たり前」を問い直すこと。そうすることで、私たち一人ひとりの生き方が豊かになるだけでなく、社会全体もまた、より優しく、開かれた場所へと変わっていくはずです。
「生きる」ことに明確な答えはありません。しかし、問い続けること、考え続けることそのものに、大きな意味があります。立ち止まって内省し、新しい視点を取り入れ、そしてまた歩き出す。そんな日々の繰り返しが、私たちの人生をより深く、より豊かに彩ってくれることでしょう。本は、その旅路における頼もしい伴侶となってくれるはずです。今日という一日が、あなたにとって、少しでも心穏やかな一日でありますように。
心に灯をともす、今日の一冊
今日、皆さんにご紹介したいのは、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェさんの『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』です。このタイトルを見て、もしかしたら身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。でもご安心ください。これは、特定の思想を押し付けるものではなく、現代社会で誰もが直面する「性別の壁」や「役割の固定観念」について、優しく、しかし鋭く問いかける一冊です。
アディーチェさんは、ナイジェリア出身の作家で、この本は彼女のTEDスピーチを元にしています。彼女の言葉は、とてもシンプルでいて、私たちの日常に深く根差した性差別の実態を浮き彫りにします。女性だからこうあるべき、男性だからこうあるべき、という無意識のバイアスが、どれほど私たちの可能性を狭め、個人の自由を奪っているか。そして、それは女性だけでなく、男性にとっても息苦しいものであることを教えてくれます。
私たちが「生きるを考える」上で、自分らしくあること、そして他者と尊重し合って生きることは不可欠です。この本は、フェミニズムという言葉が持つ既成概念を打ち破り、誰もが「より人間らしく」生きるための視点を提供してくれます。社会の呪縛から解き放たれ、自分自身の人生を主体的にデザインしていくための勇気を、きっとあなたに与えてくれるでしょう。ぜひ、手に取って、あなたの「生きる」を再定義するヒントにしてみてください。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001153.000012754.html

