風の音、遠い記憶。『音は空から 言葉は身から』で、深く息をする時間

こんにちは。東京の喧騒の中にいても、ふと遠い故郷の風の音や、忘れかけていた記憶の匂いが胸によぎること、ありませんか? 忙しい日々の中で、私たちはどれだけ自分自身の心と対話できているでしょうか。今日は、そんな問いかけと共に、一冊のエッセイ集をご紹介したいと思います。

心に響く、一人の音楽家の言葉の調べ

ロックバンドandropのボーカル&ギターとして活躍されている内澤崇仁さんの初のエッセイ集『音は空から 言葉は身から』が、2026年2月26日(木)にKADOKAWAから刊行されるというニュースが飛び込んできました。このタイトルを見た瞬間、私の心は不思議と揺さぶられました。音は目に見えないけれど、確かに私たちの心を揺らし、空のように広がる感情を運んでくる。そして、言葉はまるで自分の身から湧き出るように、内なる風景や想いを形にする。なんと、的確で美しい表現でしょう。

内澤さんは、音楽家として数々の名曲を世に送り出し、多くのアーティストに楽曲提供もされています。その繊細で力強い音楽の源泉には、どんな景色が広がっているのだろうと、ずっと興味を抱いていました。今回、その内澤さんが、故郷である青森県・八戸市での思い出や、自分自身と八戸とをつなぐ言葉を綴ったエッセイをまとめたと聞き、胸が高鳴ります。

故郷、記憶、そして喪失と向き合う言葉たち

メールの内容を拝見すると、このエッセイ集は、2020年から地元紙で連載されていたものに加筆修正を加え、さらに書き下ろし5編、ロングインタビュー、andropの楽曲制作メモ、そして内澤さんの思い出の地を巡る八戸散歩のフォトストーリーまで収録されているとのこと。これほど多角的に、一人の人間の内面に深く迫る作品は、なかなかないのではないでしょうか。まるで、内澤さんの記憶の旅に、私たちも一緒に連れて行ってもらえるような、そんな期待感が膨らみます。

特に心を打たれたのは、本書の書影に、2025年4月に旅立たれた大宮エリーさんが内澤さんの歌に導かれるように描いたライブペインティング作品が用いられているというエピソードです。そして、内澤さんがこの絵をカバーにしたいと強く願った気持ちも、書き下ろしで収録されていると聞きました。大切な人との別れ、そしてその人が残した「光」を、どのように受け止め、未来へと繋いでいくのか。その真摯な想いが、きっと多くの読者の心に寄り添い、生きる上での大切なヒントを与えてくれることでしょう。

私たちは皆、多かれ少なかれ、故郷や、過去の自分、そして大切な人との思い出を抱えて生きています。それらは時に甘く、時に切なく、私たちの心の奥底に静かに息づいています。内澤さんの言葉は、きっと私たち自身の内なる風景を映し出す鏡となり、忘れかけていた感情や、言葉にできなかった想いを呼び起こしてくれるはずです。

自分を見つめ直すための、かけがえのない時間

特典の内容も大変魅力的ですね。Amazon限定の「RainMan」制作メモや、楽天ブックス限定の「Beautiful Beautiful」制作メモなど、音楽ファンならずとも、創作の裏側にある葛藤やひらめきに触れることは、私たちの日々の仕事や生活における「何かを生み出す」ことへのヒントになるかもしれません。カドスト限定の「たかちゃん3連アクリルキーホルダー」や、書き下ろし楽曲ダウンロードカードは、内澤さんの人柄やルーツに触れる喜びを一層深めてくれそうです。

エッセイを読むことは、誰かの人生を追体験するだけでなく、自分自身の内面を旅する時間でもあります。内澤さんの言葉を通じて、私たちは日々の忙しさから少し離れ、自分自身の故郷や思い出、そして何より「生きる」ことの意味について、改めて深く考えるきっかけを得られるのではないでしょうか。

音楽が空から降り注ぐように、言葉が心から湧き上がるように。このエッセイ集が、皆さんの心に温かい灯をともし、深く息をする時間を与えてくれることを願っています。

心に灯をともす、今日の一冊

内澤崇仁さんのエッセイ集が、故郷や記憶、そして大切な人との別れと向き合うものであることから、私が今日皆さんにおすすめしたいのは、梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』です。

この物語は、学校に行きづらくなった少女まいが、森で暮らすおばあちゃんの元で過ごす夏の日々を描いています。おばあちゃんは「魔女」として、自然と共に生きる知恵や、生きる上で大切な心のあり方を、まいに静かに教えていきます。死生観、自己肯定感、そして自然との共生。シンプルな言葉で綴られているのに、ページをめくるたびに、心が洗われるような、深呼吸するような感覚を覚えます。

内澤さんが故郷との繋がりや、大宮エリーさんとのエピソードを通じて「生きる」ことを見つめ直すように、この本もまた、私たち自身の人生の根っこにあるもの、本当に大切なこととは何かを問いかけてくれます。忙しない日常の中で、ふと立ち止まり、ゆっくりと自分を見つめ直したいとき。あるいは、大切な人との別れを経験し、悲しみの中にいるとき。この本は、きっとあなたの心に優しく寄り添い、前に進むための静かな勇気を与えてくれるでしょう。自分自身の「西の魔女」に会いにいくように、ぜひ手に取ってみてください。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000018556.000007006.html

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