もう悩まない!中高の「探究学習」で生徒の主体性を引き出す【言葉がけ】実践ガイド

「生徒の探究心をどう広げたらいいんだろう?」「どんな言葉をかけたら、もっと主体的に動いてくれるのだろう?」

中学校・高校で「総合的な探究の時間」が本格導入されて以来、多くの先生方が抱えている共通の悩みではないでしょうか。探究学習のカリキュラムや年間計画は整いつつあっても、日々の授業で生徒一人ひとりに寄り添い、その「やってみたい」という意欲を引き出す“言葉がけ”に苦慮する声は後を絶ちません。

そんな現場の先生方に朗報です!探究学習支援の最前線を走る一般社団法人e-donutsの代表理事・藤原彪人氏と、公立高校で現役の探究指導教員である浅見和寿氏が共著で執筆した新刊『生徒の探究心を広げる「探究」の言葉がけ』が、2025年11月26日(水)に学事出版株式会社より発売されました。

本書は、まさに現場の先生方が直面する「生徒への関わり方」という課題に焦点を当て、具体的な“言葉がけ”を50ケースも収録した画期的な一冊です。この記事では、なぜ今この本が必要なのか、そして本書がどのように先生方の悩みを解決してくれるのかを徹底解説します。

探究学習の現場が抱える「言葉がけ」の深い課題

私たちは今、明確な正解がない問いにあふれる予測不可能な時代を生きています。このような社会で未来を生き抜く子どもたちには、与えられた知識を覚えるだけでなく、自ら問いを立て、探究し、解決策を生み出す力が不可欠です。だからこそ、学校現場では「総合的な探究の時間」を通じて、生徒一人ひとりの興味関心に火を灯す「興味開発」が重視されています。

しかし、探究学習の導入が進む中で、先生方からは次のような切実な声が多く聞かれます。

  • 「探究の“進め方”は分かってきたが、授業中に生徒へどのように声をかければよいか分からない」
  • 「生徒の主体性を大事にしたいが、どこまで口を出してよいのか迷う」
  • 「問いが浅いまま止まってしまう生徒への関わり方に悩む」

そう、探究学習の成否は、まさに「先生が生徒一人ひとりにどう関わるか」にかかっているのです。大人の一言が生徒の探究心を大きく広げることもあれば、反対にしぼませてしまうこともある。この「生徒への言葉がけ」が、これまで十分に言語化・体系化されてこなかったことが、探究学習を推進する上での大きな課題でした。

本書は、この現場のリアルな課題を解決するために生まれました。外部から多数の学校現場を支援してきたe-donuts代表理事の藤原氏と、日々の授業で生徒と向き合い試行錯誤を重ねてきた現役教員・浅見氏の二つの視点が融合することで、「生徒への言葉がけ」を多角的かつ実践的に体系化している点が、最大の魅力です。

『生徒の探究心を広げる「探究」の言葉がけ』の3つの特徴

本書が提供する具体的なソリューションは、多忙な先生方にとって強力な味方となること間違いありません。その主な特徴を3つのポイントに分けてご紹介します。

1. 場面別に使える“言葉がけ”を50例紹介

  • 具体的なフレーズの宝庫:探究活動の各フェーズ(テーマ設定、調査分析、仮説検証など)で「この場面では、どのような言葉がけをするか」という具体的なフレーズが50例も収録されています。生徒が探究の中で立ち止まった時や、興味関心を引き出したい時に、すぐに使える実践例が満載です。
  • 教員同士の関係性もサポート:さらに特筆すべきは、教員同士の関係性を支える「教員同士の言葉がけ」に一章を割いている点です。現場教員のモチベーションが上がるフレーズの例も紹介されており、学校全体で探究学習を盛り上げるヒントが得られます。

2. 課題解決型探究/科学研究型探究の両方をカバー

  • 多様な探究に対応:本書では、「課題解決型探究」(何らかの課題解決を目指す)と「科学研究型探究」(未知を明らかにすることを目指す)のそれぞれの特性に応じた言葉がけを整理しています。学校や生徒の特性により異なる様々な方向性の探究に柔軟に対応できる構成は、現場の先生方にとって非常に実践的です。

3. 現場のリアルなエピソードに基づく実践書

  • 理論と実践の融合:学校外の立場から多数の探究現場に関わった藤原氏と、現役で校内の探究現場に関わる浅見氏。この両軸からの実体験に基づいた実践例は、単なる理論に終わらず「教室で起こるあの場面」をイメージしながら読み進めることができます。先生方が「あるある!」と共感し、すぐに取り入れられるヒントが満載です。

本書の目次(概要)から見る実践的アプローチ

具体的な言葉がけの例を見ることで、本書の価値がより明確になるでしょう。

  • ●序章 探究の考え方
    • 課題解決型探究/科学研究型探究の基本的な進め方
    • 言葉がけのポイント 他
  • ●1章 探究共通の言葉がけ
    • 「なぜそう思うの?/なぜそうなっているんだろう?」
    • 「つまり、どういうことが言えるの?」 など
  • ●2章 課題解決型探究の言葉がけ
    • 「今、何がわかっていて、何がわかっていない?」
    • 「今出ているアイデアとあえて真逆の視点で考えるとどんな案があるかな?」 など
  • ●3章 科学研究型探究の言葉がけ
    • 「調べている用語の意味が広すぎたり、反対にピンポイントすぎる可能性はないかな?」
    • 「その仮説を証明するためには、どんなデータを、どんな方法で取ると良いだろうか?」 など
  • ●4章 教員のモチベーションが上がる言葉がけ
    • 「先生が全てを知っている必要はないんです。生徒と共に楽しみながら学びましょう。」
    • 「探究活動の教員免許なんてないのです。肩肘張らずに先生自身も探究してみましょう。」 など

これらの具体例からも、いかに本書が現場の先生方の心に寄り添い、実践的なヒントを提供しようとしているかが伝わるのではないでしょうか。生徒だけでなく、先生自身の探究心も刺激するような言葉がけのヒントが詰まっています。

著者プロフィール:外部支援者と現役教員の「最強タッグ」

本書の信頼性と実践性を高めているのが、著者の藤原彪人氏と浅見和寿氏の強力なタッグです。

  • 藤原 彪人(ふじわら あやと)氏:京都大学経済学部卒業後、外資系戦略コンサルティングファームで活躍。その後、学校教育における探究学習支援のため一般社団法人e-donutsを設立し、代表理事を務めています。多角的な視点から、数十校の多様な学校で探究的な学びのサポートを行ってきた経験を持ちます。
  • 浅見 和寿(あさみ かずとし)氏:埼玉県立高校に15年勤務する現役教員であり、探究主任として4年間、探究指導の最前線に立ってきました。『生徒とはじめる高校探究』など複数の著書を持ち、ICTや外部連携にも積極的に取り組む、探究学習のエキスパートです。

外部からの客観的な視点と、学校現場のリアルな実情を知る内部の視点。この二つの視点が重なり合うことで、先生方が自校の状況に合わせてすぐに取り入れられる「関わり方のヒント」が数多く盛り込まれています。

書籍概要と購入案内

探究学習の指導に悩むすべての先生方へ。この一冊が、きっとあなたの授業を、そして生徒たちの学びを大きく変えるきっかけとなるでしょう。

  • 書名:『生徒の探究心を広げる「探究」の言葉がけ』
  • 著者:藤原 彪人/浅見 和寿
  • 発売日:2025年11月26日
  • 定価:2,420円(税込)
  • 仕様:判型 A5サイズ / ページ数 160ページ
  • 発行:学事出版株式会社
  • ISBN:9784761930882

全国の書店やオンラインストアで好評発売中ですので、ぜひお手に取ってみてください。

この本が、先生方の探究学習指導における新たな一歩となり、生徒たちの「やってみたい」という無限の可能性を引き出す助けとなることを願っています。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000125246.html

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