株式会社文藝春秋が刊行した文春新書『なぜ日本は原発を止められないのか?』(著者:青木美希)が、一般社団法人「反貧困ネットワーク」が主催する「貧困ジャーナリズム大賞2024」において「貧困ジャーナリズム賞」を受賞しました。
受賞の背景
本書は、原発安全神話に加担してきた政・官・業・学、そしてマスコミの問題を鋭く追及し、その構造を明らかにした作品として高く評価されました。著者の青木美希氏は、大手新聞社の記者職を外された後も独自取材を続け、原子力ムラの実態や避難者の現状、汚染水放出への漁業者の声など、多角的な視点から問題提起を行っています。
貧困ジャーナリズム大賞とは
「貧困ジャーナリズム大賞」は、日本社会が抱える貧困問題に関する優れた報道や著作を顕彰する賞で、2007年から「反貧困ネットワーク」によって毎年開催されています。スクープ報道や調査報道、継続的な報道活動などを通じて、社会の理解を深めることに貢献したジャーナリストや作品が対象となります。
著者のコメント
青木美希氏は受賞に際し、「メディアを含む原子力ムラの実態を描く本を出版しようとした際、勤務先から出版が認められませんでした。それでも個人として出した本作が評価され、大変嬉しく思います。困難が続きますが、今を生きる者の責任として、事実を伝え続けたいと思っています」とコメントしています。
書籍情報
タイトル:『なぜ日本は原発を止められないのか?』
著者:青木美希
刊行日:2023年11月20日
定価:1,210円(税込)
判型:新書判
ページ数:288ページ
ISBN:978-4-16-661433-2
書籍URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614332
本書は、原発問題やメディアの在り方について深く考察した一冊として、多くの読者から注目を集めています。ぜひ手に取ってご一読ください。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000608.000043732.html