「フェミニズム」という言葉を聞いて、どんなイメージが浮かびますか? 難しそう、過激、自分には関係ない——そう感じる人は少なくないはず。著者の和田靜香さんも、かつてはそのひとりでした。
音楽ライターとして30年以上活動してきた和田さんが、50代になってはじめてフェミニズムと本格的に向き合い、その過程を率直に記録したのが本書『50代でフェミニズムを知る 身近な政治と安心して暮らす方法』です。
フェミニズムは「遠い思想」じゃなかった
この本が多くの読者に響いている理由のひとつは、著者の正直さです。和田さんは「フェミニズムをはじめから理解していた」ふりをしない。戸惑い、疑問を持ち、時に反発しながら少しずつ学んでいく姿を、包み隠さず書いています。
読み進めるうちに、フェミニズムという思想が選挙・政治・法律・職場・家庭といった「日常のあちこち」に根を張っていることが、じわじわと伝わってきます。難しい理論書ではなく、生活者の視点で書かれているから、ページをめくる手が止まらない。
「政治って、自分のこと」だと気づかせてくれる
サブタイトルにある「身近な政治と安心して暮らす方法」という言葉が、この本の核心を表しています。フェミニズムを知ることは、政治を知ることに直結する。そして政治は、私たちが安心して暮らせるかどうかに直結している。
和田さんはすでに『選挙活動、ビラ配りからやってみた。』(岩波書店)でも、選挙と市民の関係をユーモアたっぷりに描いています。本書はその延長線上にあり、「生活者の政治参加」というテーマがさらに深まった一冊。フェミニズムは「思想」ではなく、日常を生き延びるための「知恵」なのだと、読み終えたあとに気づきます。
こんな人に読んでほしい
- フェミニズムという言葉に興味はあるけれど、どこから学べばいいか迷っている人
- 「自分には関係ない」と思い込んでいる40〜50代の女性(と、その周りの男性)
- 政治が身近に感じられなくて、選挙に足が向かない人
- 難しい言葉で語られがちなテーマを、自分ごととして受け取り直したい人
誰かに「読みなさい」と言われるのではなく、著者が悩みながら歩いてきた道を一緒に歩く感覚で読める一冊です。
のこのこ書店に在庫あります
現在、のこのこ書店に2冊在庫があります。フェミニズムの入門として、また和田靜香ファンへの贈りものとしても。
「50代でフェミニズムを知る」——このタイトルに「遅くない?」と思った方こそ、ぜひ手にとってみてください。学び始めるのに、遅すぎることはありません。
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