こんにちは。東京の街路樹も少しずつ色づき始め、風の中に秋の気配が深まってきましたね。この季節になると、ふと立ち止まり、過ぎゆく時間や、これから始まる新しい季節に思いを馳せることが増えます。私たちの日々は、忙しさに追われ、時に「生きる」という根源的な問いから遠ざかってしまいがちです。でも、日常の中にこそ、ささやかながらも確かな「生きる輝き」が散りばめられている。そんなことを、ある絵本との出会いから改めて感じています。
言葉になる前の世界との対話
先日、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンから、赤ちゃんに大人気の絵本『もいもい』の「おおきいボードブック」が発売されるというニュースを目にしました。この絵本、ご存知の方も多いかもしれませんね。0歳から2歳向けのベストセラーで、シリーズ累計110万部を突破し、アメリカの経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルで「過去20年で最も優れた児童書」の一つに選ばれたという輝かしい経歴を持つそうです。
私がこの絵本に強く心を惹かれるのは、単なる可愛い絵本という枠を超えて、「赤ちゃん学」という科学的なアプローチから生まれたという点です。東京大学大学院の開一夫教授が監修され、実際に赤ちゃんが夢中になる絵や動きを科学的な実験を通して選び抜いた結果、あの独特で魅力的な「もいもい」の世界が生まれたのだとか。赤ちゃんは、言葉が話せないだけで、私たち大人が想像する以上に豊かで繊細な世界を感じ取っている。そのことに、この絵本はそっと光を当ててくれるようです。
親子の絆を深める、絵本の魔法
赤ちゃんが「もいもい」に夢中になる姿は、まさに魔法を見ているようです。「泣きやむ!」「目が釘付けになる!」といった声が多数寄せられているのも納得ですね。科学的な根拠に基づいているとはいえ、そこには確かに、赤ちゃんが本能的に求める「心地よさ」や「刺激」、そして「安心感」があるのでしょう。親が優しく語りかけながらページをめくる、その一つ一つの動作が、赤ちゃんにとっては世界との新しい出会いであり、親との温かいコミュニケーションの瞬間となるのです。
今回登場する「おおきいボードブック」は、従来のハードカバーや小さなボードブックに比べて、17.4cm×17.4cmという定番のサイズ感を保ちながら、水にも強く破れにくい厚手のボードブック仕様。これは、赤ちゃんがもっと自由に、もっとたくさん絵本に触れて遊べるようにという、細やかな配慮が感じられます。汚れることを気にせず、破れる心配をせず、思う存分ページをめくる赤ちゃんの姿を想像するだけで、私まで心が温かくなります。それは、子どもの好奇心や探求心を尊重する、大人からの最高の贈り物ではないでしょうか。
「生きる」を再発見する、原初の感動
私たちは大人になるにつれて、言葉によって世界を理解し、整理しようとします。しかし、赤ちゃんはまだ言葉を持たない。彼らは色や形、音、そして肌で感じる温もりや揺らぎといった、原初的な感覚を通して世界を捉えています。その研ぎ澄まされた感性は、私たち大人が忘れかけている「生きる」ことの根源的な喜びや、世界への純粋な驚きを思い出させてくれるように感じます。
『もいもい』を赤ちゃんに読み聞かせる時、親はきっと、赤ちゃんのキラキラした瞳を通して、初めて絵本を見た時の自分の感動や、何気ない日常の中に潜む美しさを再発見するのではないでしょうか。それは、忙しい毎日の中で失われがちな、心を震わせるような体験かもしれません。子どもが成長していく過程で、言葉が、知識が増えていくのは素晴らしいことです。でも、その前に、言葉にならない「何か」を共有する時間こそが、親子の揺るぎない絆を育み、子どもの心に豊かな感性の土台を築いていくのだと信じています。
赤ちゃんが絵本に夢中になるその一瞬一瞬は、まさしく「生きる」ことの純粋な輝きそのものです。そして、その輝きを共有する親の喜びもまた、かけがえのない人生の宝物となるでしょう。私たち大人も、時に子どものような無垢な心で世界を見つめ直し、日々の暮らしの中に隠された小さな奇跡や感動を見つけることで、「生きる」ことの豊かさを再発見できるはずです。忙しい日々に追われる私たちだからこそ、絵本を通して、そんな優しい時間を自分自身にもプレゼントしてあげてはいかがでしょうか。そこには、きっと忘れていた大切な心の灯がともるはずです。
心に灯をともす、今日の一冊
『赤ちゃんの不思議』
開一夫 著(岩波書店)
今回ご紹介した『もいもい』の監修者である開一夫先生の著書です。赤ちゃんはただ可愛いだけでなく、驚くほど賢く、そして私たち大人には想像もできないような、壮大な「生きる」ためのプログラムを生まれながらにして持っています。この本は、「赤ちゃん学」の第一人者である開先生が、科学的な視点から赤ちゃんの心を解き明かしてくれる一冊。読み進めるうちに、赤ちゃんの世界がどれほど豊かで奥深いものなのかを知り、子どもの存在そのものへの畏敬の念を感じるはずです。
「生きる」とは何か。その問いに対する答えのヒントは、私たちの命の始まり、つまり「赤ちゃん」の中に隠されているのかもしれません。子育て中のママはもちろん、子育てを終えた方、そしてこれから親になる方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。赤ちゃんの行動一つ一つに隠された意味を知ることで、世界の見え方が変わり、日々の暮らしの中に新しい発見と喜びが生まれることでしょう。きっと、あなた自身の「生きる」というテーマにも、新しい光が差し込むはずです。
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001510.000018193.html

