本を選べない夜に。のこのこ書店の「おまかせ選書」という提案

読みたい本はあるはずなのに、何を読むか決められない夜がある。書店の前に立って、棚を何周もして、結局何も買わずに帰ってしまう。あるいは、オンラインストアの「おすすめ」欄を何分も眺めて、結局タブを閉じてしまう。そんな経験は、きっと誰にもあるはずだ。

のこのこ書店の「おまかせ選書」は、その「決められない時間」そのものを手放すためのサービスだ。価格は¥1,500。古本の中から、のこのこ書店が1冊を選んで届ける。選べるジャンルを限定しているわけではなく、届く本のジャンルは店の方針どおり小説・エッセイのみ。ビジネス書・自己啓発・漫画・ノンフィクション系は最初から選書対象に入っていない。つまり「当たり外れの大きい福袋」ではなく、「文学の中での一期一会」に絞られている。

なぜ「選んでもらう」のか

本を選ぶという行為は、実は小さな意思決定の連続だ。ジャンル、作家、装丁、厚み、気分。これを毎回ゼロから自分でやるのは、思っている以上に疲れる作業でもある。おまかせ選書は、この選択のコストを店側が引き受けることで、「読むこと」だけに集中してもらうための仕組みだ。自分で選ばない本だからこそ、普段なら手に取らない作家・出版社に出会える可能性がある。これは偶然の読書体験を意図的に作る、という逆説的な設計でもある。

どんな本が届くのか(棚の傾向)

のこのこ書店の棚には、大手出版社の話題作だけでなく、独立系・小規模出版社の本が積極的に並んでいる。たとえば、日常の中の小さな発見をすくい取るエッセイ『桃を煮るひと』(楽天ブックス / Amazon)。言葉にされなかった感情をすくい上げる随筆集『そんな言葉があることを忘れていた』(楽天ブックス / Amazon)。人との関わり方を静かに問い直す『思いがけず利他』(楽天ブックス / Amazon)。こうした、大型書店の新刊台には並びにくいけれど読んだ人の記憶に長く残るタイプの本を、のこのこ書店は意識的に揃えている。おまかせ選書では、こうした棚のラインアップの中から実際に1冊が選ばれて届く。

こんな人に向いている

  • 本屋に足を運ぶ時間がなかなか取れない
  • 「次に読む1冊」をいつも決めきれずに本を買わないまま終わる
  • 知らない作家・知らない出版社との出会いを探している
  • 読書好きの誰かへ、気の利いたちょっとしたギフトを贈りたい
  • 古本という「一点物」の存在感を味わいたい

古本である理由

おまかせ選書で届くのは新刊ではなく古本だ。これは単にコストの都合ではない。同じタイトルでも、前の持ち主がいた古本には、新刊とは違う質感がある。¥1,500という価格は、気軽に「賭けてみる」ことができるラインでもある。失敗しても大きな後悔にならない価格で、未知の1冊に出会う。これがおまかせ選書の設計思想だ。

申し込み方法

のこのこ書店の公式ストア(shop.nokonoko.org)で「おまかせ選書」を検索し、¥1,500でご注文いただける。到着までの数日、何が届くかを想像する時間も含めて楽しんでほしい。

本を選ぶ手間を、今日はのこのこ書店に委ねてみてほしい。

※本記事はアフィリエイトプログラム(楽天アフィリエイト・Amazonアソシエイト等)を利用しています。リンクから商品をご購入いただくと、当サイトに収益が発生する場合があります。