本屋の棚を見ていると、たまに「この1冊、売れたらもう次は入らないかもしれない」という本に出会います。大型書店なら注文すれば何冊でも取り寄せられますが、のこのこ書店は新書と古本を少量ずつ扱う小さな店。だからこそ「在庫1点」の本には、ここでしか買えない一回性があります。
今日は、今まさに在庫が1点だけ残っている本の中から、3冊を選んで紹介します。気になったら、次に誰かが買ってしまう前にチェックしてみてください。
①くどうれいん『桃を煮るひと』(ミシマ社)
日常のささやかな瞬間をすくい取るエッセイで人気のくどうれいんさん。桃を煮るという、なんでもないようで愛おしい行為から始まる一冊です。ミシマ社らしい、丁寧に作られた装丁と文章のリズムが心地よく、「エッセイを読む」こと自体を好きにさせてくれる本。価格は¥1,760、在庫は残り1点です。
②せきしろ『そんな言葉があることを忘れていた』
『そんな言葉があることを忘れていた』(楽天ブックス / Amazon)
日常に埋もれて忘れていた言葉や感覚を、するりとすくい上げてくる随筆集。せきしろさんの文章は、構えずに読めるのに、読み終わったあとにふっと自分の日常の見え方が変わっている、そんな静かな力があります。価格は¥2,530、こちらも在庫は残り1点のみです。
③椛沢知世『あおむけの踊り場であおむけ』(書肆侃侃房)
『あおむけの踊り場であおむけ』(楽天ブックス / Amazon)
独立系出版社・書肆侃侃房から届いた、現代文学・私小説の一冊。独特の言葉選びが読む人を思考の迷宮へ誘う、一度読み始めると抜け出しにくいタイプの本です。大手出版社の本が並ぶ書店ではあまり目立たないかもしれませんが、こういう本との出会いこそ、小さな本屋を覗く楽しみだと思っています。価格は¥1,980、在庫は残り1点です。
在庫1点ということ
のこのこ書店は新書と中古本を少量ずつ扱っているため、「在庫1点」の本は補充の予定がない場合がほとんどです。つまり、今ここで誰かが買えば、その本はしばらく(またはずっと)お店から姿を消します。逆に言えば、今気になったということは、今がその本に出会えるタイミングということでもあります。
気になる本が見つかったら、オンラインストア shop.nokonoko.org からご覧いただけます。小説・エッセイを中心に、大手出版社だけでなく独立系・小規模出版社の本も積極的に揃えているのが、のこのこ書店の棚づくりの特徴です。在庫1点の本は本当に「今だけ」なので、気になった方はお早めに shop.nokonoko.org をチェックしてみてください。
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