中公文庫『八日目の蟬』が「ほな西へいこか本大賞」を受賞

株式会社中央公論新社が刊行する中公文庫『八日目の蟬』(角田光代・著)が、本屋大賞とJR西日本が主催する「ほな西へいこか本大賞」(イコカ本大賞)を受賞しました。

「ほな西へいこか本大賞」とは

この賞は、”読むと西エリア(関西・北陸・せとうち・山陰・九州)のどこかへ旅にでかけたくなる日本の「文庫本」小説”を選出する文学賞です。書店員の投票によってノミネート作品が選ばれ、その中から『八日目の蟬』が大賞に選ばれました。

書店員からのコメント

「感情移入し、打ち震えながら読んだ作品。その重要な舞台が小豆島。島の生活を後追いしたくなるような小説だった。」(啓文社岡山本店 三島政幸さん)

「この本を読んで小豆島に行った。行かずにはいられなかった。「どこかではないここ」で登場人物たちの声に耳を傾け、体温を感じたかった。」(くまざわ書店錦糸町店 阿久津武信さん)

「主人公がたどり着いた、束の間の安住の地・小豆島。瀬戸内特有のきらきらと輝く海をはじめとした美しい光景を、ぜひ実際に目にしてほしい。」(丸善ジュンク堂書店外商部 石本秀一さん)

『八日目の蟬』について

直木賞作家・角田光代氏が全力を注いで書き上げた、心ゆさぶる傑作長編です。不倫相手の赤ん坊を誘拐し、東京から名古屋、小豆島へと逃亡生活を送る希和子と、その娘として育てられた薫。偽りの母子の逃亡生活の行方と、薫のその後を描く、極限の母性をテーマにしたノンストップ・サスペンスです。

本作品は第2回中央公論文芸賞を受賞し、累計160万部を突破するベストセラーとなっています。

書誌情報
書名:『八日目の蟬』
著者:角田光代
判型:文庫判
発売日:2011年1月25日
定価:649円(税込)
著者プロフィール
角田光代(かくた・みつよ) 1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。1990年「幸福な遊戯」でデビュー。2005年『対岸の彼女』で直木賞、2007年『八日目の蟬』で中央公論文芸賞を受賞。その他の著書に『月と雷』『坂の途中の家』『方舟を燃やす』『タラント』などがある。

本記事は、株式会社中央公論新社のプレスリリースに基づき作成しました。PRTIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000065430.html