ガルシア=マルケスの『族長の秋』文庫版が発売4日で3刷決定!全国書店で売上1位を記録

2025年2月28日、株式会社新潮社よりガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説『族長の秋』の文庫版が刊行されました。​発売前から大きな反響を呼び、事前重版が決定していた本作は、発売直後から全国の書店で文庫ランキング1位を獲得。​さらに、発売からわずか4日で3刷が決定するという異例の快挙を達成しました。

『族長の秋』とは?

『族長の秋』(原題:El otoño del patriarca)は、1975年に発表されたガルシア=マルケスの長編小説です。​架空の国家の独裁者である「大統領」の残酷な行為を戯画的に描き、権力の実相に迫る作品として評価されています。​発表当時、ガルシア=マルケスはスペインのバルセロナを拠点にしており、同年にはスペインで40年間独裁制を敷いたフランコ将軍が病死するなど、政治的にも注目されるタイミングでの刊行でした。

筒井康隆氏も推薦する怪物的傑作

日本における『族長の秋』の文庫化に際し、作家の筒井康隆氏は「読むべきである。読まねばならぬ。読みなさい。読め。」と強く推薦しています。​これは、同氏が『百年の孤独』の文庫化に際して書き下ろした解説の中で述べられたもので、『族長の秋』がガルシア=マルケスの作品群の中でも特に重要な位置を占めることを示唆しています。

美麗な装画と豪華な解説

本作の文庫版装画は、イラストレーターの三宅瑠人氏が担当。​同氏は『百年の孤独』の文庫版装画も手掛けており、その美麗なデザインは本国コロンビアやラテンアメリカでも高い評価を受けています。​また、巻末の解説は作家の池澤夏樹氏が執筆。​ガルシア=マルケス作品に精通した池澤氏による深い洞察が、本作の魅力をさらに引き立てています。

書籍情報

タイトル:​『族長の秋』​
著者:​ガブリエル・ガルシア=マルケス​
訳者:​鼓直​
発売日:​2025年2月28日​
定価:​1,100円(税込)​
ISBN:​978-4-10-205213-6​
出版社:​新潮社​
詳細は新潮社の公式サイトをご確認ください。

本記事は、株式会社新潮社のプレスリリースをもとに作成しました。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001951.000047877.html